北野勇作によるマイクロノベル「シリーズ百字劇場」第四弾には亀が大集合。
カバーイラスト・和田ラヂヲ、解説・長嶋有
”読み始めたら、遅くなる。”
亀は亀として生物の時間を歩みながら、ときに人の時間を横切り、ときに世界の流れを止め、気づけば私たちを映す鏡になっている、のかも。
飛行機雲のまっすぐさのために飛行機がある。夏の暑さを熱の流れと思う。コペルニクス的転回という言葉があるが、このシリーズの100字内でしばしばみられる転回は独自に「キタノ的」と呼びたくなる簡潔さ、心地よさがある。その心地よさは、たとえば亀をたゆまず飽かずにみていられる、感じていられる北野さんだけの胆力で生み出されているのだ。(解説より)
著者のライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は5000を超える。膨大な作品群から選り抜かれた200篇のショートショートを本作に収録。シリーズ百字劇場として、SFとして括られるタイプの作品を集めた『ありふれた金庫』、タヌキが登場する作品を集めた『納戸のスナイパー』、猫が登場する作品を集めた『ねこラジオ』の3作に続き、第4弾は「亀」が登場!
天使が登場する第5弾も同時刊行。
また、著者自身による全作品解説ページへのリンクをカバー袖のQRコードにてご案内。
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