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世界的大ヒット映画『CUBE』、TVシリーズ『ロスト・イン・スペース』『ウエストワールド』などの監督として知られるヴィンチェンゾ・ナタリ氏の描くSFグラフィック・ノベル『TECH』の日本語版を、原画の美しさを極力再現したフルカラー版で刊行!
ついに異星人の技術を解明した人類は、その技術を商売に変えた。
拡大し続ける闇市場での取引―だが、それは命を賭けた危険な稼業でもある。
しがない運び屋シェル。本来ならば、とっくに足を洗っているはずだったが、重い病に冒された娘の治療費を稼ぐために、未だ裏社会に留まっている。
そして、シェルが知らぬまま闇市場でさばいてきたものこそが、彼女が心の底から求めている「本当の人生」への扉を開く鍵だった―。
舞台は遠い未来。異星人の残した超高度なテクノロジーが人類社会に浸透し、それをめぐって権力者たちが暗躍する世界です。主人公のシェルは、圧倒的な特殊能力を持つ女性でありつつ、幼い娘を持つ母親でもあります。物語は容赦なく暴力的で、しかし決して単調には陥りません。
ダークなSF作品でありながら、その核にあるのは人間の尽きない欲望と、それに抗う者の物語。あえてジャンルわけするとしたら「SFノワール」になると思います。映像作家が描いたグラフィック・ノベルには、映画のコンテとも日本のマンガとも違う、独特のリズムがあります。一コマ一コマの構図が映画のようにライティングされていて、ページをめくるたびに画面が切り替わるような感覚になります。それでいて、映像では表現しきれない内面の描写が、絵と言葉の両方で丁寧に重ねられているのです。
ナタリ自身があとがきでこう書いています。「映画をつくるには莫大な時間と金がかかる上、たくさんの妥協が必要だ。ふだんそんな世界に身を置いている自分にとって、グラフィック・ノベルづくりは夢のような経験だった。予算の心配も必要なければ、プロデューサーの口出しも会議もなく、ただひたすら描くだけでいい」と。この本には「制約から解放された映像作家の純粋な創作欲」がそのまま封じ込められているのだと僕は感じています。僕たちが翻訳と出版を引き受けた理由も、突き詰めればそこにあるように思います。(クラウドファンディングページ紹介文より)
ウィリアム・ギブスンによる序文と、巻末に設定資料集を収録
ISBN:978-4910710-16-7
価格:4,500円(+税)
版型:A5変形判(210mm×137mm) フルカラー
ページ数:216
刊行日:2026年10月26日
ブックデザイン:上田 豪
印刷:藤原印刷
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