「文学フリマ」用に、これまでに雑誌、ネットメディア、SNSなど各所で書いてきたエッセイ、ダジャレ、インチキ格言、短編小説、回文などに加えて、エッセイ集『どこでもない場所』に収録されなかった掌編も収録した言葉の断片・無選別の雑文集。第一弾の『雑文御免』だけでは全く収まりきらず、しかたなくの第二弾。
「そこで、これまでに書いたものをまとめることにして、今こうやって手元に集めたものをぼんやり眺めながら、何やら不思議な気分になっている。これまでに僕が辿ってきた思考の形跡が明らかにここにはあって、これはもう間違いなく自分の書いたものなのだけれども、ところが今の自分とは感性が微妙に違っているのだ。僅か数年で人はこんなにも変わるのかと驚く。だからこれを紙の形でまとめておくのは、つまり僕自身のためなのだなと、ようやくわかった。」(本文「またしてもお詫びから」より)
車中にて/地口駄洒落言葉遊び/ひっそりと困っている/自分ではない何者かに/ルイス・カナンの誤訳/曖昧であやふやなお奨め/育ったり大きくなったり/炊飯器/最後の読書/祝宴/そのぜんぶの中間くらい/ポンコツの午後/キューバ雑感/カロリーやらお寿司やらの話/成分/お布団への誘い/ダメな犬はいない/クチバシはさんで、すみません。/揺らぎながら/祝祭を担う者たち ほか
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