「文学フリマ」用に、これまでに雑誌、ネットメディア、SNSなど各所で書いてきたエッセイ、ダジャレ、インチキ格言、短編小説、回文などに加えて、エッセイ集『どこでもない場所』に収録されなかった掌編や某公式アカウント時代に書かれた「ノート」まで収録した、おそらく最初で最後の無選別雑文集。
「ここには本来ならば到底他人に見せられるようなものではない単なる落書きや駄文や、まったく作品にもなっていない詩や句のまねごとまでが堂々と載っていて、まあ、はっきり言えばかなり恥ずかしい。とはいえ、これはあくまでも僕が自身の記録のために集めたものなので選別するわけにもいかなかった。とにかくクオリティの低さには目を瞑っていただきたい。少なくとも、例の公式アカウントで書いていた文章を、その一部とはいえ、何とか一つにまとめられたので、いくぶんホッとしている。」(本文「はじめにお詫びから」より)
最後の瞬間に/どら焼きの捕獲法/創猫記/ゆっくり歩いて行こうと思っていた/旅に正解なんてない/インチキ格言集/古本屋/宇宙のルール/人は二度亡くなる/まちがえた基準/食べ物や生き物には雄やら雌やらがあって/僕がずれているのだろうか/二種類ある/意識ない系/白い世界/ねこ社員業務一覧/猫十戒/手品師/花の代わりにペンを/回文/装丁の楽しみは/サンタクロースの話あれこれ/車で気仙沼まで。ほか
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