今回発売されるシリーズ百字劇場・第4弾『かめたいむ』と第5弾『交差点の天使』は、100文字という限られた文字数でありながら、無限の広がりを感じさせる物語が詰まった2冊。日常の一瞬から世界のうねりを生み出す北野氏の手腕は、読書界でも大きな話題を呼んでいます。
短い中にも深い感動と独創的な世界観を持ち、老若男女を問わず楽しめる「シリーズ百字劇場」。北野勇作の新作がもたらす新しい読書体験を、ぜひお楽しみください。
『かめたいむ』では、北野さんが飼っている亀から生まれたユニークな物語が展開されます。100文字で描かれる物語は、詩のような美しさと深みを持ち、日常に隠れた奇跡を思い出させてくれます。物干し台から広がる亀の世界を通して、新たな視点を体験してください。
解説:長嶋有氏 / 装画:和田ラヂヲ氏
『交差点の天使』は、天使をテーマにした100文字のショートショート作品をまとめています。日常に溶け込んだ不思議な存在である天使たちの存在。私たちはその存在に気づこうとすれば気づけるはず。そんな存在に思いを馳せてみませんか。
解説:サリngROCK氏 / 装画:和田ラヂヲ氏
『シリーズ百字劇場』は、小中学生でも楽しめるやさしい文章で書かれています。100文字あれば、すてきな世界も、奇妙な宇宙もつくりだすことのできるショートショートの奥深さ。子どもが初めて体験する「小説」としてもうってつけです。小学校の朝の読書や家庭での読み聞かせにも最適。
過去3作は、小学校での読書会や創作練習の教材としても利用されるなど、まさに、親子で一緒に楽しめるシリーズになっています。わずか100文字で構築される世界をぜひお楽しみください。
1962年、兵庫県生まれ。
1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』『クラゲの海に浮かぶ舟』『ちょっとこわいメモ』ほか著書多数。
ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は5000を超えています。現代SF文学界で独自のポジションに立ち、現実と幻想が交錯する独自の世界観で読者を魅了し続けている先鋭です。
X(旧Twitter)の書籍紹介アカウント「ドクショと!」によるアンケート「河出文庫人気ランキング」では3作が上位に入るなど(「カメリ」:1位、「かめくん」:4位、「きつねのつき」:7位)多くの読者に根強く支持されています。https://x.com/kusatu9/status/1821759056450850877 ※アンケートは2019年に実施されたものです
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